橈尺骨骨折(腫瘍)の固定 / 熊五郎ちゃん – Facebook掲載の作製例

右前足(前腕)に癌ができてしまったグレートピレニーズの熊五郎ちゃんです。

熊五郎ちゃんは、高齢なことや癌が体幹部に転移していることもあり、飼い主様は前足の切断(断脚)を希望されませんでした。

今後、癌によって骨が破壊された場合、前腕の支持が得られなくなるため、ギプスのような保持力で疼痛軽減や歩行補助を目的とした装具のご依頼をきただきました。

装具は、肘と手根関節を固定して右前肢を杖のようにする機能で、病気の特性から、ある程度に手の形が変わっても対応できるよう材質とデザインが工夫されており、太さなどが調整できるように作りました(^^)

現在、熊五郎ちゃんは、幸いにも抗癌剤が非常によく効いていて、癌の進行を抑えられており、手の骨も破壊されておらず、自力で立ち上がることができるようになったり、元気が出てきたそうです(o・∇・o)ゎ‐ぃ!

癌の骨破壊で骨折した場合、普通は足にギプスを巻いて患部を保護すると思いますが、大型犬の場合はギプスを巻き直す度に作業が大変だったり、衛生材を使う量が非常に多いためにコストが掛かったりします。

装具も安くはないので、ギプスとのコストパフォーマンスの比較は・・・